奥歯が続けて4本ない場合の治療方法を3つご紹介
失った奥歯が2本、もしくは3本ですと、一番小さなタイプの部分入れ歯で治療を行う事ができますが、4本以上の奥歯を失っている場合は、残っている歯への負担が大きくなるため、治療方法は慎重に選択する必要があります。
今回は、奥歯が続けて4本ない場合の治療方法を3つご紹介させていただきます。
保険治療の部分入れ歯
残っている歯にクラスプという金属の金具をかけて部分入れ歯を支える方法です。
見た目に金具が見えてしまう事がデメリットの一つとなります。
その他にも、金具が支えている歯を横に揺すってしまい、長期の使用により歯がグラグラする可能性があります。
保険治療が効くため、とりあえず奥歯で噛む事ができれば良いという方にお勧めです。
インプラント
残っている歯が健康な場合、骨の厚みや量が十分にある場合、インプラントをお勧めしております。
その場合、失った4本の部位に2本のインプラントの歯根を入れ、ブリッジにする事で、歯を入れる事ができます。
失った部位だけで治療が行えるため、健康な歯を削らなくともすみます。
ドイツ式入れ歯コーヌスクローネ
失った4本以外の歯が全て健康ということは少なく、すでに反対側にブリッジが入っていたり、被せ物が入っていたり、前歯がすり減ってしまい、全体的に治療が必要な場合もあります。
そのような場合、全ての歯を利用したドイツ式入れ歯をお勧めしております。
こちらは、コーヌスクローネというドイツで開発された部分入れ歯です。
残っている歯に内冠という金属を被せます。
(神経は取らずに被せます。)
その上から、外冠という取り外しができるブリッジを被せます。
残っている歯を全て利用し、失った4本をカバーできるような方法です。
ピンク色の床をつける事ができるため、歯だけではなく粘膜でも力の分散ができ、残っている歯にできるだけ負担をかけないように設計されています。
患者さまのお口の中に入ると、ピンク色の床の部分は頬で隠れるため、口を開いた時は白い歯しか見えないようになっております。
日常生活において、上の歯だけではなく、下の歯も笑った時に美しいと、自信を持つ事が出来ると思います。
そして、患者様に合った治療方法により、美味しく食事ができ、不安なく過ごせる事が出来れば、私たちも嬉しく思います。
コーヌスクローネの治療内容について
治療内容
下あご、ドイツ式入れ歯コーヌスクローネ
治療費、仮歯費用など含みます。
治療期間・回数
1年・10回
費用
下あご、コーヌスクローネ¥2,800,000(税別)
(自由診療)
リスク・副作用
清掃を怠ると歯周病が起こることがあります。
年月の経過により骨が吸収する場合もあります
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