インプラントができないと言われたのですが、それに変わる方法は?(海外在住40代女性)
昨今、世界的にインプラントに偏った傾向があり、インプラントができない方、やりたくないという方にとって他の選択肢が少なくて困っていらっしゃる方がとても多いように感じます。
当院では、インプラントができないと言われた方のご相談をお引き受けすることが数多くあります。インプラント以外で、どのような方法があるのか、事例を交えてお伝えさせていただきたいと思います。
患者さまは40代女性、フランス在住の方です。
インプラント治療をするには、不安要素があり、フランスのドクターからも無理をして、インプラントを行うのはやめておいた方が良いと言われたそうです。
インターネットでインプラントの代わりになる方法を沢山調べ、テレスコープ義歯にたどり着きました。そして周辺の国々へご相談にも行かれていたそうですが、やはり日本語で相談ができる当院を選んでいただきました。
テレスコープ義歯の製作をお願いしたのは、稲葉歯科医院内にある院内技工所、Labo.Intec 高木清隆さんです。彼とは、20年以上一緒に仕事をさせていただいており、大変優秀でありベテランの歯科技工士です。
高木さんは、ドイツ式入れ歯 テレスコープ義歯のセミナーの認定講師としても活躍されている方です。
患者さまにご提供させていただいた、リーゲルテレスコープはこちらです。
リーゲルテレスコープとは、取り外しができるブリッジのように、鍵をかけることで外れないようにできる、ドイツで開発された入れ歯のことを言います。
金属アレルギーをお持ちとのことでしたので、Cendres Metaux 社のAurofluid3白金加金という、体に安全な金属をメインに製作いたしました。
将来下の歯のやり直しも考慮に入れて、できるだけ白い歯の色をご希望されました。
患者さまは、奥歯で噛めることの喜びを改めて実感し、またブリッジのような入れ歯の審美性にも大変ご満足いただきました。
当院の入れ歯は、外科的な治療がないため、インプラントができないと言われた方にも安心して使用していただいております。
インプラントができないと諦めていた方へ、ドイツ式入れ歯 テレスコープ義歯によりご自身の歯をできる限り長く保ち、利用できるような方法をお勧めさせていただきたいと思います。
また、歯科治療に不安を持たれている方、もしよろしければご相談フォームよりご連絡いただければ、折り返しメールにてご連絡をさせていただきたいと思います。
〜治療の流れ〜
【入れ歯無料相談】
患者様のお口の中の情報をお聞かせいただき、治療方法・費用についてもある程度具体的にお伝えいたします。
【初めての来院】
治療を行うための資料をとらせていただきます。
抜歯が必要な場合は、できるだけ早い段階で行い、数回に分けて型とりができるように準備を整えます。
型取りは、
【製作】
3週間から1ヶ月ほど製作期間をいただきます。
【型取りが始まり、2度目の来院】
内冠という歯に被せる歯が出来上がってきます。適合のチェックを行い外冠の精密な型とりを行います。
(治療時間:2時間から3時間)
【製作】
3週間から1ヶ月ほど製作期間をいただきます。
【型取りが始まり、3度目の来院】
完成一歩手前の「試適」という段階で、歯の見え方や色、噛み合わせや適合などの細かいチェックを行います。
(治療時間:約2時間)
⑦【製作】
3週間から1ヶ月ほど製作期間をいただきます。
⑧【型取りが始まり、4度目の来院】
いよいよ完成です!(治療時間:2時間から3時間)
型とりをする準備に数回かかりますが、型とりが始まればほとんど予定通り順調に進みます。
入れ歯治療の場合、通常の虫歯治療などとは違い1度で終了することはできませんが、できる限り患者様のご予定に合わせて集中治療させていただきたいと思います。
テレスコープ義歯は、取り外しができるため、歯のクリーニングやお手入れを比較的容易に行うことができることも、利点ともいえるでしょう。
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この度、稲葉先生にリーゲルテレスコープを作っていただき、現在この義歯を使い出して4か月くらい経ちますが、大変満足しています。ありがとうございました。
私は海外在住で、諸事情で日本に長く滞在することができず、治療に際しては、現地と日本を診療の都度往復しなければならないうえ、1回あたりに日本に滞在できるのは2日が限度でした。
そのような厳しい条件にも関わらず、由里子先生や技工士の先生、スタッフの皆様にご尽力いただき、なんと4回という短い受診で完全な仕上がりを実現していただきました。
治療が始まる前は、テレスコープという選択肢で良いのだろうかと不安に思う気持ちもありました。
特に、自分の健康な歯を削って内冠を作る点に抵抗がありました。
しかし、以前、歯が失われていく惨めさや怖さ、不安定な歯を抱えて食事を全く楽しめなかったときがあったことを考えると、今は歯のことを全く気にせず過ごしており、これはつまり、今はこのテレスコープ義歯と自分の歯の組み合わせのおかげで何でも噛め、痛みはもちろん、違和感さえないということで、素晴らしいと思います。
硬いものでも、ステーキでも、イカのようなムチムチしたものでも、何でも噛めています。
クロワッサンのように口の中でペースト状になるものは、義歯と上あごの隙間に食べかすが入りがちですが、隙間自体がごく僅かしかないので、すぐに歯を磨けない外食などでも、気にせず食べることができています。
治療費は決して安価ではありませんが、歯は毎日使うものなので、1日当たりに割って考えると、このような歯の健康を得られたという結果に比して、全く納得のいくものです。
初回の面談時に稲葉先生には丁寧に歯の具合を診断していただきました。
その後も先生は、目の前の治療をただ機械的に進めるのではなく、今後何年、何十年先の歯や骨の具合を見越して治療を提案してくださり、心強かったです。
治療自体、先生が上手なのだと思いますが痛みはなく、午前の診療だったときは、午後、普通に秋葉原や銀座でショッピングしました。
技工士の先生も診療台を訪れてくださったので、直接質問したり感想を伝えたりすることができた点も、義歯のよい仕上がりにプラスに働いているのだと思います。
また、噛み合わせについて丁寧に診断・対処してくださったことも、これまでかかった歯医者さんにはなかったことで、先生のもとにかかれて良かったと思いました。
あと何年、何十年も使い続けていけたらいいなと思っています。
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今回の治療方法、リーゲルテレスコープについて詳しくはこちらのページをご覧ください。
その他、入れ歯の治療例についてはこちらのページをご覧ください。
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