上顎の前歯2本抜けてしまった~目立たない入れ歯について~
前歯が2本抜けてしまった場合の治療方法として、インプラントにするかブリッジにするか迷われる方、多いのではないでしょうか。
インプラントは一つの選択肢となり、希望される患者さまは多くいらっしゃいます。
また、ブリッジにした場合には、抜けてしまった2本分を両脇の歯だけに頼るのは、負担が大きくなります。
なぜならば、前歯はかみ合わせにおいて重要な役割を担っているため、頑丈にしておく必要があるからです。
上顎の前歯がブリッジを支えられないぐらい弱い場合、下の歯が上の歯を突きあげてしまい、次第に前歯が出っ歯のように前方に動き始めてしまいます。
そして、さらに負担がかかると、グラグラしてブリッジをかけた歯まで抜けてしまう可能性があります。
今回は、インプラントでもブリッジでもない、当院の入れ歯治療についてお伝えしたいと思います。
患者様は50代女性。
重度の歯槽膿漏です。残せる歯が有れば残して入れ歯を作りたいです。コロナで東京まで行くのが心配ではありますが、一度ご相談させていただけますでしょうか。
オンラインにて最初はご相談をさせていただき、その後メールにてやり取りをさせていただいたのちにご来院頂きました。
実際に口の中を見させていただいたところ、前の歯が2本、下の歯が1本抜けてしまっていました。
模型で見てみると、前歯が短くてかみ合っていませんでした。
お伝えさせていただいたように、前歯はかみ合わせにおいて、重要な役割をになっております。
前歯が、かみ合っていないと、全体のバランスが崩れてしまいます。
インプラントはご希望ではなかったため、コーヌスクローネという取り外しができるブリッジタイプの入れ歯をお勧めさせて頂きました。
支えとなる歯は、7本。(全体的に歯槽膿漏があったので、頑丈にするためには、沢山の歯の支えが必要です。)
その上から取り外しができるブリッジタイプの入れ歯、コーヌスクローネを被せます。
万が一、この中の1本、2本失ってしまったとしても、やり治しをする必要はなく、修理をすることで、そのままお使いいただくことができます。
もし、これがブリッジであるならば、壊して外し、やり治しとなってしまうでしょう。
実際にお口の中に入れさせていただいた写真がこちらです。
美しいだけではなく、かみ合わせの機能も兼ね備えています。
患者さまがご相談も含め来院いただいたのは、6回。
かみ合わせの不調和から、体調も崩され、体重も10キロ減ってしまったとおっしゃっていましたが、仮の歯の段階で、前歯がかみ合うように調整させていただいたところ、徐々に体重も戻っているとのことでした。
一番気にしていた、かみ合わせを治してもらえたこと、結果美しい口元も取り戻すことができてとても嬉しいとおっしゃって頂きました。
今回のコーヌスクローネを作ってくれたのは、開業当初から一緒に仕事をしているLabo.Intecの高木さん。
大ベテランなので、私も安心して仕事をお願いすることができましたし、やり取りもスムーズで計画通り運びました。
前歯を失い、インプラントかブリッジか悩まれていらっしゃる方、もう一つの選択肢として、コーヌスクローネという方法もございますので、よろしければ一度ご相談いただきたいと思います。
治療内容
前歯9本分(その内、支えている歯は7本)のコーヌスクローネ
抜歯、即時義歯など含む
治療期間・回数
4ヶ月・6回
費用
前歯9本分のコーヌスクローネ1,500,000円(税別)
(自由診療)
リスク・副作用
清掃を怠ると歯周病が起こることがあります。
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
今回の治療方法、コーヌスクローネ義歯について詳しくはこちらのページをご覧ください。
その他、入れ歯の治療例についてはこちらのページをご覧ください。
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