前歯6本、入れ歯の種類について教えてください(40代女性)
今から10年ほど前に、前歯6本を全て繋げて差し歯にしました。
最近、歯がグラグラしている感じがあると思い、慌てて歯医者へ行ったら、根っこの部分しか残っていなくて、虫歯でもう使えないと言われ大変ショックを受けました。 入れ歯かインプラントしかないそうです。
骨がボロボロのため、インプラントは難しく、入れ歯を勧められたのですが、あまりにもショックで絶望的な気持ちになりました。
今、ようやく冷静になり、入れ歯について色々調べてみましたが、沢山の歯科医院と様々な種類の入れ歯があり、何が良いのか探せない状態です。 また、夜は絶対に入れ歯を外して寝ないといけないのでしょうか・・・。どうぞよろしくお願いいたします。
A ●前歯6本を失うケースとは
前歯6本を失うケースは、すでに、差し歯やブリッジで治療をされている方に多く見られます。前歯は、歯の根っこが1本のため、適切なかみ合わせをつけないと、下の歯とかみ合わせた時に前歯を突き上げてしまい、次第にグラグラと揺れてしまいます。
●前歯の役割について
・顎の動きをコントロールする大切な役目を担っており、かみ合わせに大きな影響を及ぼします。
・審美的に非常に大切な部位であり、この部位を失ってしまうと日常生活に大きく関わって来てしまいます。
・前歯はハッキリとした発音をするために重要です。
●前歯を失った場合の入れ歯の種類
残念ながら、前歯を失ってしまった場合の入れ歯の種類は大きく分けて、4つです。
インプラント、クラスプ義歯、ノンクラスプ義歯(シリコンデンチャーやスマイルデンチャーなど。)、ドイツ式入れ歯テレスコープ義歯
今回のご質問の場合は、骨がボロボロでインプラントは難しいとのこと。
また、ご自身の歯を失うことになってしまった原因が重度の歯周病だった場合には、顎の骨が薄くなっていることが予想されるため難易度も高く、骨を作るのにも時間がかかります。
クラスプ義歯は、前歯に金具がかかるため、審美的に問題があり、支えている歯に大きな負担がかかるでしょう。
ノンクラスプ義歯と呼ばれる、金具が見えず、ピンクや透明の樹脂で支えているものは、柔らかく、沈み込みをしやすいため、長期間の使用はお勧めしておりません。
●ドイツ式入れ歯、テレスコープ義歯で治療をさせていただいた患者さまの症例
患者さまは、40代女性。前歯6本をブリッジでつないでおりましたが、前歯に負担がかかり、グラグラとしていて、今にも抜けてしまいそうな状態でした。
患者さまと、ご相談をさせていただき、今後できる限り歯を失うことがないように、ドイツ式入れ歯 リーゲルテレスコープ義歯で治療をさせていただきました。
前歯6本は抜歯をさせていただき、残っている奥歯8本を利用します。
失ってしまった前歯は、左右の歯を連結、固定することで歯を動かさないようにします。(内冠)
そして、この上から取り外しのできるテレスコープ義歯を被せます。(外冠)
現在、15年経過しておりますが、治療をさせていただいた当時から歯を失うことがなく、使っていただいております。
もし、15年前に、全体を考えて治療を行わなければ、もしかしたら全ての歯を失っていたかもしれません。
今、しっかりと治療をしておく事で、10年後、20年後に大きな差がでると思います。
●治療内容について
治療内容
上あごリーゲルテレスコープ
(抜歯、即時義歯など含む)
治療期間・回数
8ヶ月・10回
費用
上あごリーゲルテレスコープ¥3,000,000(税別)
(自由診療)
リスク・副作用
清掃を怠ると歯周病が起こることがあります。年月の経過により骨が吸収する場合もあります
その他にも、患者さまの歯の状態に応じて3種類のテレスコープ義歯を選択しております。
また、ドイツ式入れ歯テレスコープ義歯は夜取り外す必要はありませんので、どうぞご安心ください。
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流れ・ご案内
実際に先生と会って話を聞きたい。
自分にはどのような方法が合っているのか、治療方法や 期間、費用について具体的なお話を聞きたいという方には、入れ歯カウンセリングをお勧めしております。
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