両側奥歯がない場合の治療方法4つ
両側奥歯がない場合の部分入れ歯について
両側奥歯を失うと、噛み合わせが深くなってしまい、前歯に負担がかかるため、見た目に影響がないからと放っておくのではなく、奥歯に歯を入れることは必要です。
奥歯がないまま放っておく事のデメリット
①奥歯でかみ締めることができなくなる。・・・食事をよく噛めないので、消化が悪く胃にも負担がかかります。
②奥歯は、口元の高さを保つ役割もしています。奥歯を失うと、前歯に負担がかかるようになり、出っ歯のように移動してしまうことがあります。
③奥歯がないと、反対側のかみ合う歯が伸びてきてしまい、いざ歯を入れようとしても、スペースがなくなってしまうことがあります。
④かみ合わせのバランスが崩れ、顎関節症(口が開かない、顎の音が鳴る、まっすぐ口を開くことができない。)などの症状を引き起こします。
⑤奥歯の頬が下がり、ほうれい線やたるみの原因ともなります。
両側奥歯がない場合の治療方法4つ
保険治療の部分入れ歯
失った歯の手前に金属の金具をかけ、さらに前歯の裏側に金属のバーを通し、反対側に繋げることで入れ歯を支えます。
見た目に金具が見えること、支えている歯を揺らしてしまい、将来的に支えている歯を失ってしまう可能性があります。
インプラント
失った両側の奥歯に、人工の歯根を入れて歯を入れる方法です。
前歯に負担をかけることなく、単独で歯を入れることができます。
両側の奥歯にインプラントのブリッジを入れるというイメージになります。
ノンクラスプデンチャー
金具が見えず、柔らかい素材の入れ歯です。
当院では、仮の歯として利用させていただいておりますが、長期の使用により、素材の劣化や、入れ歯の沈み込みによる骨の吸収もあるため、メンテナンスが必要です。
ドイツ式入れ歯、リーゲルテレスコープ
保険の入れ歯では満足ができない方、骨が薄くてインプラントができない方へお勧めしたい方法が、ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープです。
今回ご紹介させていただく患者さまは、40代女性。2014年に治療をさせていただきました。
奥歯を全て失っており、インプラント治療の相談にも行かれましたが、難しいと言われたそうです。
人工の歯を埋める為に顎の骨を増やす手術が何度か必要、まずそれに一年半くらいかかるのと、それをしても骨が形成されるかどうかはやってみないとわからないとのことでした。
残っている前歯を繋げて、歯に直接かぶせる内冠
その上から取り外しができる外冠により構成されています。
入れ歯の中に鍵がかかる仕組みとなっており、その開閉により入れ歯をつけたり、外したりすることができます。
金属が見えない目立たないタイプの入れ歯であり、なにより、丈夫で長持ちするということが特徴となっております。
現在、10年が経過しておりますが、1本も失うことなく使っていただいております。
ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープの治療内容について
治療内容
下あごリーゲルテレスコープ
※治療費、仮歯製作など含む
治療期間・回数
8ヶ月・8回
費用
下あごリーゲルテレスコープ¥2,800,000(税別)
(自由診療)
リスク・副作用
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
YouTubeチャンネルでもお話しをさせていただいております。
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入れ歯カウンセリングの
流れ・ご案内
実際に先生と会って話を聞きたい。
自分にはどのような方法が合っているのか、治療方法や 期間、費用について具体的なお話を聞きたいという方には、入れ歯カウンセリングをお勧めしております。
入れ歯のお悩みを動画で解決
YouTubeチャンネル「入れ歯のお悩み解決!稲葉歯科医院」では、実際に入れ歯を使っていただいている患者さまの感想や、入れ歯の構造や仕組みについてもわかりやすく動画で解説しております。
こちらのページで動画をカテゴリ別に掲載しておりますので、お探しの内容をぜひご覧ください。