歯周病で歯がほとんどない方の入れ歯治療〜50代女性〜
治療前の情報
患者さまは、平成25年(2013年)にご相談にいらっしゃいました。
歯周病で歯がほとんどなく、入れ歯が合わなくて困っている。という内容でした。

上あごは4本、下あごは5本残っておりました。

上あごは歯周病により骨が溶けて、歯ぐきが下がっておりましたが、4本を保存することになりました。

下あごは5本とも神経のある比較的強い歯だったため、全て利用することになりました。
治療方法
上の歯は3本利用したレジリエンツテレスコープ というドイツ式入れ歯で治療。

将来失う可能性が高いため、総入れ歯移行型の治療方法となります。
下の歯は5本を利用したコーヌスクローネ、同じくドイツ式入れ歯です。

どちらも内冠と外冠から構成されており、茶筒のような作用を利用しますが、二つの違いは、レジリエンツテレスコープ は、ゆるゆるの茶筒。コーヌスクローネは、密封性の良い茶筒。と言ったところです。
弱い歯に関しては、締め付けず、強い歯に対しては、横に揺らさずに縦の方向に力が加わることで、歯の負担を軽減させております。
治療から12年経過
上あご、レジリエンツテレスコープ


現在は、4本中2本を失いましたが、修理をさせていただき、そのまま使っていただいております。


下あごは、5本全て健在で使っていただいております。
ドイツ式入れ歯を長く使っていただくためには、強い歯と弱い歯を見極め、過剰な負担をかけないこと。
全ての歯に均等に力が加わるように、かみ合わせを整えること。などの工夫が必要ですが、メンテナンスも大切です。
一度作ったら、終わりではなく、治療後が新たなるスタートとなると言っても過言ではありません。
患者さまと共に私たちも勉強をさせていただくような気持ちで、長くお付き合いをさせていただきたいと思います。
治療内容
上あごレジリエンツテレスコープ 、下あごコーヌスクローネ(ドイツ式入れ歯)
※抜歯、仮歯製作など含む
治療期間・回数
10ヶ月・15回
費用
上あごレジリエンツテレスコープ ¥1,500,000(税別)
下あごコーヌスクローネ¥2,500,000(税別)
(自由診療、2013年当時の治療費用となり、現在とは異なります。)
リスク・副作用
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
清掃を怠ると、歯周病や虫歯になる可能性があります。
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自分にはどのような方法が合っているのか、治療方法や 期間、費用について具体的なお話を聞きたいという方には、入れ歯カウンセリングをお勧めしております。
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