右上3本が残っているのですが、どのような入れ歯がおすすめですか?
母なのですが、上顎に入れ歯をいれています。
上の前歯が3本が残っています。そのうちの一本はぐらぐらしています。
この歯にクラスプがかかっているのは負担が大きく良くない気がします。
インプラントはできますか?
また、入れ歯を新しく作るとしたら、どのようなものがおすすめでしょうか。
A 3本の歯が残っていてその歯にクラスプがかかっているのですね。クラスプとは入れ歯を支える金属の金具のことです。上の歯は全部で14本あります。
保険の部分入れ歯は11本分の歯をたったの3本(しかも前歯は弱いです)で支えるため、どうしても残っている歯に無理がかかってしまいます。
残念ながら、クラスプをかけた前歯が抜けてしまうのも時間の問題でしょう。
残っている3本の歯を守ることができ、体の一部として機能できる入れ歯・・・・ レジリエンツテレスコープというドイツ式入れ歯を当院ではおすすめしております。
レジリエンツテレスコープとは少ない本数が残っている場合に適応される入れ歯で、ドイツでは長い歴史があります。
3本の歯に負担をかけるのではなくて、粘膜や筋肉の力を利用し、全体で支えるため、残っている歯の負担をできる限り少なくすることができます。
3本の歯を入れ歯の中に取り込んでしまいます。(内冠と外冠という構造でその間は粘膜の沈み込みを考えて隙間をあけて作ります。) このレジリエンツテレスコープの特徴は、今回の相談のようにすでにグラグラしている歯も利用することができ、万が一抜けてしまった場合も修理で、使えるところです。
いままでのように抜ける度に作り直しが必要なことがないため、長期にわたり使っていただくことができます。
出来る限り、残っている歯に負担をかけないようにお口の周りの粘膜、筋肉を利用し、入れ歯を支えます。発音に関しても不自由なくしゃべることができます。
歯も柔らかいプラスチックではなく、リヒテンシュタインのイボクラール社の審美的にも美しく、機能を兼ね備えた人工歯を使用します。
3本の歯を守ることができて長持ちする美しい入れ歯です。
稲葉歯科医院のYouTubeチャンネルでも、ご紹介させていただいておりますので、どうぞご参考になさってください。
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