デジタルデンチャー
イボーションのご紹介
Ivotionデンチャーシステムとは
総入れ歯をデジタルで製作する機械、Ivotionデンチャーシステムを取り入れました!
Ivotionデンチャーシステムとは、上下型取りをした印象を、スキャナーで読み込み、コンピューターで設計を行う事ができる機械です。
読み込んだ印象は、それを元に自動的に入れ歯に置き換えることができ、コンピューター上で360度どの方向からでも視認することができます。
それによって歯の並び方や、かみ合わせなど全て細かく設定する事が可能です。
こちら、Ivoclar社のPrograMill PM DRY は、実際に入れ歯を削り出していく機械で5つの方向からディスクを削ることにより、より立体的で精密な入れ歯の製作が可能になります。
この機械は、全国でまだ数台しか入っていないそうです。
Ivotionデンチャーシステムでできる事
Ivotionデンチャーシステムで、どのような事ができるかと言うと、
- 上下の総入れ歯
- インプラントオーバーデンチャー
- 即時義歯
- 総入れ歯の複製(コピーデンチャー)
これまでの総入れ歯は、ワックスで作り上げ、重合と言う作業がありましたが、こちらは硬いディスクを削り出して作るので、変形の無い精度が高く安定した材料となります。
このディスクは様々な色に対応しており、審美的に患者様のご希望に沿う入れ歯の製作が可能です。
このような形で入れ歯が削り出されます。
削り出す工程も、最初にラフにピンクの歯肉の部分と白い歯の部分を削り、次に歯肉の部分と歯の部分を接着剤で接着した後に仕上げのミリングを行う事で、非常にきめ細やかに加工された入れ歯ができ上がります。
現在、Weber dental labor と稲葉歯科医院で取り組んでいるのは、即時義歯とコピーデンチャーです。
上下の総入れ歯の精度は、やはり今の段階では、削り出しよりもワックスで排列(歯を並べて歯茎を作る方法)そして、Ivocup system という6気圧の圧力をかけて重合したものの方が細やかな調整ができるため、現時点ではオリジナルの方が高いように思います。
しかし、即時義歯(抜歯と同時に仮の入れ歯を作る方法)に関しては、コンピューター上で行うと、歯科技工士の作業効率や時間の短縮になるため、積極的に使っていこうと思っています。
患者さまをお待たせせずに準備ができるのも利点だと感じます。
コピーデンチャーの活用について
患者さまの中には、ひと時も入れ歯を外したくない、家族にも外しているところを見られたくないという方がいらっしゃいます。
Ivocup systemで6気圧の圧力をかけて作られた入れ歯は汚れがつきにくいのですが、月に一度、1時間ほど洗浄剤を使われる事を推奨しております。
その、1時間が問題です。
1時間外していることに不安を持たれる方も多くいらっしゃるため、コピーデンチャーがあると安心していただけると思います。
コピーデンチャーとは、完成した入れ歯をスキャンして、全く同じ形でミリング(削り出し)ができる方法です。
研磨など、細かいところは手作業となりますが、実際に患者さまへお渡しすると、どちらかわからないぐらい、装着感が同じであることにびっくりされておりました。
先日、仮の入れ歯を上下入れられている方が、サーフィンをしていて波に巻かれて片方の入れ歯を紛失してしまわれた方がいらっしゃり、急いで作らせていただいたのですが、本物でなくて良かった。
と、思ったものです。
コピーデンチャーがあれば、そのような不安からも解消されるかと思います。
コピーデンチャーを製作するための手順
①入れ歯をスキャンするために、2時間ほどお預かりをさせていただきます。
②デジタルでミリング(削り出し)を行いますが、最後の仕上げ、研磨は手作業となりますため、2週間ほどで出来上がります。(技工所の多忙状態により、前後します)
費用について
片側総入れ歯 ¥300,000(税別)
上下総入れ歯 ¥600,000(税別)
もし、希望される方がいらっしゃいましたら、オプションとしてご提供させていただきたいと思いますので、お問い合わせください。