レジリエンツテレスコープとは
数本の歯に適応されるテレスコープ義歯という治療方法で、自分の歯の根を抜かずに利用できる方法です。
審美面だけではなく、機能面も兼ね備えた方法として、ドイツ、チュービンゲン大学で開発されました。
テレスコープの歴史は130年以上と大変長く、特にヨーロッパにおいて広まっている技術です。
こんな症状でお悩みの方に
- 歯が抜けるのを待って総入れ歯にする。
- もしくは、残っている歯を抜いてAll on 4のようなインプラントにする。
- 歯周病がとても進んでいて、ほとんど歯がグラグラ。数本以外は・・・・ここまで悪くしてしまったけど、できるだけ歯は残したい。
- 歯医者のトラウマで長い間放置をした結果、ほとんどの歯を抜かなければいけなくなってしまった。
- 骨量が不足していてインプラントができないと言われた。
- 残せる歯もすべて抜いてインプラントを勧められた。
- 歯がグラグラで噛むことができない。
- 数本しか残ってないため、総入れ歯になるのを待っている状態。
- 残っている歯をすべて抜いて、総入れ歯にするかインプラントにするか迷っている。
こうした選択肢の他に、当院ではもう一つの方法として、レジリエンツテレスコープをご提案させていただいております。
特に残っている歯が数本しかない場合、「総入れ歯になるまで歯が抜けるのを待ちましょう。」という先生の言葉は、患者さまにとって精神的にも大変不安な状態にあると思います。
【ドイツ式入れ歯】
レジリエンツテレスコープとAll on 4,6(インプラント)の違い
「以前歯科医院でAll on 4またはAll on 6(インプラント)を提案していただいたが、入れ歯も見直してみたい。」
ご相談にみえる患者さまの中でこうおっしゃる方がいらっしゃいます。All on 4,6(オールオンフォー、シックス)とは、総入れ歯や沢山の歯を失った方に、4本または6本のインプラントを土台にして入れ歯を入れる方法です。ここではAll on 4,6(インプラント)とレジリエンツテレスコープとの違いをご説明します。
All on 4,6(インプラント)の特徴
まず、インプラント治療には外科治療が必要です。失った歯の部分に4本または6本のインプラントを入れ、それを土台に歯を入れる方法です。
取り外しをしなくとも良いため、ブリッジのような感覚で使っていただくことができます。
条件として、十分な骨の厚みが必要となりますが、条件を満たしていない場合は、骨を作る治療から始めます。
レジリエンツテレスコープの特徴
レジリエンツテレスコープは、外科治療の必要はありません。ご自分の歯を利用して入れ歯を支える方法です。
粘膜で支える入れ歯なので、歯根膜を残すことができます。自分の歯の根には歯根膜が備わっており、噛んだときにその感覚を脳に送る役割があります。1本でもご自分の歯を守ることが大事なのはこのような歯根膜の反応を保つためでもあります。
また、骨の量が少なくても問題ありません。外科的治療も必要がありません。万が一、土台の歯を失うことがあっても、歯科技工士による入れ歯のメンテナンスで、その後も使うことができます。
当院では、多くの歯を失ってしまった方に対しては、レジリエンツテレスコープをお勧めしております。 なぜならば、歯周病で歯を失った方がインプラントをすることで、また同じことを繰り返してしまう可能性があるからです。
そして、多くの方が骨量が減少しています。そのような方の場合、4本または6本で支えるインプラントは無理な力がかかる場合があります。たとえ弱い力でも歯の力がそのまま伝わってしまうので、インプラントでは支えきれなくなる可能性もあり、骨をさらに吸収させる原因ともなります。
例えば40歳で治療したとして、その後何年の間使うことができるのだろう・・・ということも考え、ご自身にあった方法を選択していただきたいと思います
【ドイツ式入れ歯】
レジリエンツテレスコープの特徴とメリット
少ない本数だからこそできる審美的に優れた入れ歯
少ない本数だからこそできること。それは、口元を自由に作ることができることです。
歯を失うと、骨が吸収して、口元がへこみ、老けて見られることがあります。レジリエンツテレスコープは、口元のボリュームをだすことができるため、ほうれい線を目立たなくし、かみ合わせを整えることで口の周りの筋肉がしっかりと使われるため、美しい口元を取り戻すことができます。
例えば、美容皮膚科で、しわを目立たなくするようにヒアルロン酸を注入することがありますが、レジリエンツテレスコープは、骨が薄くなった部分を内側から膨らます事ができるため、特別なことはしなくとも膨らみを保つことができます。
歯の大きさも、その方に一番似合う大きさを、顔の大きさや鼻の膨らみなどから測定します。唇から覗く歯の長さ、なども設定することができます。
インプラントにはできなくて、入れ歯にできること、実は沢山あるのです。
少ない歯を抜かずに利用できる
「歯の本数が少ないから、歯が抜けて総入れ歯になるのを待つしかない」
「歯がぐらぐらだから、抜いて総入れ歯にしたほうがいい」
と言われ、ショックを受けていらっしゃる方、まだ諦めないでいただきたいと思います。
レジリエンツテレスコープは、残っている歯を抜かずに利用できます。万が一、歯を失うことがあっても、歯科技工士によるメンテナンスや修理により、その後も使うことができます。イメージとしては、先にゴールの形を決めておいて、そこから引き算していくという感じです。
歯を抜かずにご自身の歯を利用することで、インプラントをしなくとも安全で快適な口元を取り戻すことができます。
夜寝るときも取り外しをする必要がありません
たとえ、家族であっても、歯がない状態をみせるのは嫌なものです。外すときは食事の後、歯磨きをするときだけ。歯を磨いた後、入れ歯を清掃し、そのままつけたままお休みいただけます。
メンテナンスをしながら長く使っていただくことができます
当院では、歯科医師、歯科衛生士に加え、歯科技工士が責任を持ってお一人の患者様の歯をお守りするパートナー制度を整えております。
レジリエンツテレスコープは、歯が抜けたら作り直しではなく、メンテナンスをしながら使っていただくものです。定期的なメンテナンスの際には、歯科衛生士によるクリーニングの他に、歯科技工士によるチェックも行われ、常に快適な状態をご提供させていただきます。
メールやLINE公式アカウントでの無料相談も受け付けております。
どうぞお気軽に連絡いただければと思います。担当の歯科医師より、ご連絡をさせていただきます。