治療前のご様子

【ご相談内容】

仮歯、仮義歯が入っており、ずっとそのまま放置され、度々治療方針が変わっていくのに不信感が湧き、どうしら良いのか分からずに連絡をしました。

歯がないため噛む事が出来ない。

とご相談にいらっしゃいました。

治療前のお口元です。

上あごは、総入れ歯。下あごは、歯が残っておりましたが、歯周病もあり保存する事が出来ませんでした。

治療手順、流れ

上下共に、総入れ歯で治療をさせていただくことになりました。

先ず、治療の手順として、出来るだけ早く仮の歯を作らせていただくこと。

患者さまは不安なお気持ちでおられるため、治療方針については先にお話をさせていただき、ゴールを決めておく事が大切です。

総入れ歯にするには、下の歯を抜歯する必要があります。

抜歯と同時に入れ歯が入るように、即時義歯（仮義歯）を作らせていただきました。

即時義歯とは、歯がある状態で型取りを行い、模型上で歯を抜歯、総入れ歯の形を想像して作る手法です。

傷口が治るまで、使って頂きますが、4つの目的があります。

即時義歯の4つの目的

①総入れ歯の形に慣れて頂く事。

②見た目の回復。

③食事ができる事。

④最終的に完成する総入れ歯のクオリティーを高める事。

などが挙げられます。

上下顎同時印象法

以前の総入れ歯は歯のサイズも、入れ歯の大きさも小さめでした。

上下顎同時印象法、上下の顎の型取りを一緒に行う事で、口を閉じた状態の型取りをする事が出来ます。

口を閉じた状態とは、食事をする時のポジションであり、型取りの最中に嚥下、唾を飲み込んでいただく事で、食事をする時の口の中の様子が丸ごとコピーする事ができる手法です。

完成した総入れ歯

歯の大きさは、お顔の大きさの16分の1 を基準として選ばせていただき、Ivoclar社のフォナレスⅡを用い、ホワイトニングをしたような白いシェードの色味を選ばせていただきました。

完成した総入れ歯です。

口元に装着させていただいた様子です。

歯の形は、UNIVERSAL（ユニバーサル）

わずかに磨耗した形、そして丸みを帯びた女性らしい歯の形です。

上あご18種類、下あご6種類の中から患者さまに合わせた形を選ぶ事が出来ます。

自然な光沢感とリアルな表面性状。歯と歯の間やサイズなど細部までこだわった美しさです。

また、お食事も何でも召し上がる事ができ、噛める喜びをもう一度取り戻す事が出来ました。

最初にご相談にいらっしゃった不安なご様子から、総入れ歯を入れて、自信に満ちた口元に変わったように感じます。