26年間、歯科治療の経緯を振り返って〜60代男性の症例〜

平成11年(1999年)〜26年前からの現在までの経緯〜
患者さまと初めてお会いしたのは、平成11年(1999年)わたしが開業して間もなくの頃でした。
当時のレントゲン写真はこちらです。

上あごの神経の治療をしてある部位が腫れてしまい、ブリッジや詰め物、被せ物治療をさせていただきました。

前から見て、出来るだけ金属が見えないように工夫しました。
こちらは、顧問の稲葉繁先生に教わりながら治療をさせていただいたことを思い出します。平成11年(1999年)

その後、下の歯のブリッジにお痛みを感じるようになったため、支えている歯の本数を増やして新たにブリッジで治療をさせていただきました。平成18年(2006年)

反対側の銀歯も白い歯で治療をさせていただきました。平成23年(2011年)

向かって右下の大臼歯、神経の治療をしてある歯が炎症を起こしたため、治療が必要になりました。

失った歯の両隣の歯が神経のない弱い歯であったため、支える歯の本数を増やし、弱い歯を守ってあげるようなドイツ式入れ歯、リーゲルテレスコープ で治療をさせていただきました。平成27年(2015年)
こちらは、当時勤務していた佐藤孝仁先生が治療をしてくださいました。
治療後20年以上経過〜令和4年(2022年)〜
私が治療をさせていただく前は、保険治療にて詰め物、被せ物、そして神経の治療をされておりました。
それを、徐々に体に安全な材料、保険外治療に変えていき20年以上経過しました。
上あご

上あごの様子

前から見た様子

右側の様子

左側の様子
残念ながら、左側の歯が割れてしまいました。
下あご

下あご左側のブリッジは2006年に治療をさせていただき、現在も使っていただいております。

右側、2015年に治療をさせていただいた、リーゲルテレスコープも変わらず使っていただいております。

リーゲルテレスコープとは、取り外しができるブリッジのような感覚で使っていただくことができ、入れ歯の中の鍵の開閉により取り外しが可能となります。

神経がない弱い歯が支えとなっていたため、できる限り負担をかけないように設計されました。
現在のご様子〜RPIクラスプデンチャー〜
上あごの割れてしまった歯はしばらく接着剤で留めておりましたが、限界に達し4本抜歯をすることになりました。
前歯を全て含んだ、ドイツ式入れ歯、リーゲルテレスコープもしくは、コーヌスクローネで治療をしていきましょう。ということになりましたが、先ずは抜歯後すぐに歯を入れることができるように、RPIクラスプデンチャーにて即時義歯を作らせていただきました。

※鏡を用いて撮影しているので、反転して写っています。

保険治療で適応されるクラスプ義歯との違いは、入れ歯の沈み込みを防止するためにレストをつけてあること。
シュパルテと呼ばれる金属床により、失った歯の部分を補強できること。
など、様々な工夫がされております。
現在、2年が経過しておりますが、特に変化なく使っていただいております。
将来的にドイツ式入れ歯に変えることもできますが、今後の様子をみて、患者さまとご相談をさせていただき、考えて参りたいと思います。
26年間の治療を振り返り、一番大切なことは、患者さまとの信頼関係だと感じております。
これからも長く、大切な患者さまの歯を守って参りたいと思います。
治療内容
上あごゴールドブリッジ
上あごセラミック治療
下あごセラミック治療
下あごリーゲルテレスコープ
上あごRPIクラスプデンチャー(即時義歯として)
治療期間・回数
26年・多数
費用
上あごゴールドブリッジ ¥115,000(税込)
上あごセラミック治療 ¥409,000(税込)
下あごセラミック治療 ¥315,000 (税込)
下あごリーゲルテレスコープ ¥1,296,000(税込)
上あごRPIクラスプデンチャー(即時義歯として)¥550,000(税込)
(自由診療)
※全て、治療当時の費用となり、現在とは異なります。
リスク・副作用
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
清掃を怠ると、虫歯や歯周病になる可能性があります。
関連する記事
入れ歯カウンセリングの
流れ・ご案内
実際に先生と会って話を聞きたい。
自分にはどのような方法が合っているのか、治療方法や 期間、費用について具体的なお話を聞きたいという方には、入れ歯カウンセリングをお勧めしております。
入れ歯のお悩みを動画で解決
YouTubeチャンネル「入れ歯のお悩み解決!稲葉歯科医院」では、実際に入れ歯を使っていただいている患者さまの感想や、入れ歯の構造や仕組みについてもわかりやすく動画で解説しております。
こちらのページで動画をカテゴリ別に掲載しておりますので、お探しの内容をぜひご覧ください。