40代女性、両側奥歯が6本ない場合の部分入れ歯について

治療前のご様子
患者さまは40代女性、平成26年(2014年)ご相談にいらっしゃいました。
稲葉歯科医院に来院された経緯
●小さい頃から歯が悪かったのだけど、歯医者さん恐怖症。
●一年に何回か行ってたはずなのに、当時通っていた歯科医院の先生の顔も診察室の内装もよく覚えてない!(どんだけ怖くて目をつむっていたんだろう???謎です)
●ちょうど30才位の時、一念発起して一年位かけ上下全て治療をする
●その際この度稲葉歯科医院で義歯を作っていただいた下顎は奥左右ともにブリッジになる
●それ以降、3ヶ月に一度位のペースで、全体の調子見と歯石取りに通院する
●10年くらいはほぼ大きな治療なく過ごす
●43才位の時、食事中片側の歯に違和感を覚える
●歯科で診てもらい、ブリッジが破損していることがわかる
●片側部分入れ歯になる
→が、痛くてまったく噛めず、また義歯を支える為に金具を引っ掻けている歯も痛く次第に入れ歯をしなくなっていく
●そんなこんなで定期的に通っていた歯科にもだんだん行きずらくなる
●自然、反対側ばかりで噛むようになり、(もうその頃は、入れ歯は全く使っていませんでした)一年ほどして、そちらのブリッジも破損
●さすがにどうにかしないとといろいろ考え始め、インプラント対応の歯科医院に行ってみる
●インプラントをするのは無理そうと判明。(歯を埋める為に顎の骨を増やす手術が何度か必要で、まずそれに一年半くらいかかるのと、それをしてもちゃんと骨が形成されるかどうかはやってみないとわからないとのこと)
と同時に、歯医者さん恐怖症再び発症!
だってホントに怖かったんです…。まったく顔見て話しをしてもらえなかった。
●入れ歯についていろいろ調べ始める
→そして稲葉歯科医院のホームページにたどり着く。
ご相談にいらした時のお口の中の状態です。

下の歯は全部で14本ありますが、奥歯を6本失っておりました。

右側は4本失い

左側は2本失っておりました。
残っている下の歯は8本ということになります。
保険で適応される治療方法
通常、保険で適応される部分入れ歯は、失ってしまった歯の手前に金属の金具をかけ、前歯の裏側に金属を通して反対側まで繋げるようなものです。

失ってしまった6本分の歯を手前の歯だけに負担をかけると、金具をかけた歯を揺らしてしまい、将来的に歯の喪失を加速させてしまいます。
ドイツ式入れ歯による治療内容
今回、患者さまに治療をさせていただいた方法は、リーゲルテレスコープというドイツで開発された入れ歯です。
残っている8本を全て利用します。
全ての歯を削ることに抵抗があるかもしれませんが、少ない本数だけに負担をかけてしまう部分入れ歯によって歯を失っていくよりは、将来的に考えると歯を守ることができるという考えです。

内冠は全て連結します。

入れ歯部分の外冠を内冠の上から被せます。

リーゲルレバーという、入れ歯の中に組み込まれた鍵の開閉により着脱をします。
治療後11年のご様子
装着して、2025年で11年を迎えました。

大切に使っていただいており、11年経過してもほとんど変わりません。

11年の間、1本のみ、神経の治療をさせていただきました。
内冠に穴を開けて治療をし、その後硬いプラスチックで埋めて、現在は元通り使っていただいております。
下あご8本の歯は健在で、1本も失っておりません。
半年に1度メンテナンスにお越しいただき、いつも素敵な笑顔を見せてくださる大切な患者さまをご紹介させていただきました。
治療内容
下あごリーゲルテレスコープ(ドイツ式入れ歯)
※抜歯、仮歯製作など含む
治療期間・回数
半年・10回
費用
下あごリーゲルテレスコープ ¥2,500,000(税別)
(自由診療)
※2014年、診療当時の費用となります。
リスク・副作用
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
清掃を怠ると歯周病や虫歯になる可能性があります。
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流れ・ご案内
実際に先生と会って話を聞きたい。
自分にはどのような方法が合っているのか、治療方法や 期間、費用について具体的なお話を聞きたいという方には、入れ歯カウンセリングをお勧めしております。
入れ歯のお悩みを動画で解決
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