40代、歯周病によりほとんどの歯を失ってしまった〜治療後11年経過症例〜

ご相談内容
患者さまは40代女性、平成25年(2013年)にご相談にいらっしゃいました。
「歯周病がひどく、ほとんどの歯を抜歯してしまい
他院で…今、残ってる歯も全て抜いて入れ歯しないといけないと言われてしまいました!」
とのことでした。

こちらは、初診時のレントゲン写真です。
確かに、歯周病が進み、ほとんど残すことが難しいように見えます。
治療内容
全て抜かなければいけないと言われておりましたが、上あごは2本、下あごは6本歯を残すことができ、上下共にドイツ式入れ歯で治療をさせていただきました。
上あごはレジリエンツテレスコープ

残っている歯が少ない場合適応されるドイツ式入れ歯で、総入れ歯へ移行できるような形になっております。
入れ歯の中に歯を組み込む形となっていて、入れ歯が沈み込む量と、歯が動く量(歯根膜の厚み)を考慮しています。
また、下あごに対しては、コーヌスクローネという方法で治療をさせていただきました。

こちらも、歯を失っても修理がしやすいような形になっております。
取り外しができるということは、メリットであると私たちは考えております。
何故ならば、お口の中ではなく、取り外すことで、精密に技工士が修理できるからです。
治療後11年経過の様子
そして、先日治療後11年が経過し、メンテナンスにいらっしゃいました。

11年の間に、上あご2本は失いましたが、総入れ歯として、そのまま使っていただいております。
下あごは、歯を失うことなく、6本全て健在です。

お口の中の写真ですが、装着直後とほとんど変わりません。
患者さまへ、「何かお困りのことはございますか?」
と質問させていただいたところ、何も不自由なく自分の歯と同じに使わせていただいております。
と、お答えくださいました。
最近、長く使っていただいている患者さまの記録をさせて頂くことがとても嬉しく思います。
治療内容
上あごレジリエンツテレスコープ (ドイツ式入れ歯)
下あごコーヌスクローネ(ドイツ式入れ歯)
※抜歯、仮歯製作など含む
治療期間・回数
1年・20回
費用
上あごレジリエンツテレスコープ ¥2,000,000(税込)
下あごコーヌスクローネ¥2,000,000(税込)
※2013年、治療当時の費用となります。
(自由診療)
リスク・副作用
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
清掃を怠ると虫歯や歯周病になる可能性があります。
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