患者さまの口の中は変化します〜将来起こりうるリスクについて〜
今回は、患者さまのお口の中の状況の変化についてお伝えしたいと思います。
患者さまは50代女性、ドイツ式入れ歯、レジリエンツテレスコープで治療をさせていただくことになりました。
レジリエンツテレスコープの詳細についてはこちらをご覧ください。
途中まで順調に治療を進めさせていただきましたが、大腿骨を骨折。
長く入院をされることになりました。
完成一歩手前の状態でしばらく来院できずに、8ヶ月が経過しました。
入院中は、仮の入れ歯を入れるすることもできず、歯ブラシをすることもできなかったため、残念ながら2本抜歯となってしまいました。
8ヶ月の間に口の中の状況が完全に変わってしまいました。
結局、作り直しをさせていただいたのですが、患者様のお口の中は常に変化するものだと改めて実感いたしました。
これからは、将来起こり得るリスクを考慮して患者さまに治療の提案する必要があると感じました。
以前、インプラント治療をさせていただいた患者様のケースを思い出しました。
インプラント埋入後、5年ほど経過し3本抜けてしまいました。
患者さまはその間、癌を患い、抗がん剤治療を行っている間に骨が弱くなってしまったのです。
その後、コーヌスクローネでやり直しをさせていただき、現在も使って頂いております。
いつまでも健康であることが理想的ですが、患者さまには、将来起こりうるリスクや、一生使えるというわけではないこともお伝えしたいと思います。
できる限り長く使って頂くためにも、メンテナンスが大切だと思います。
治療が終わったら終了ではなく、ここからが患者さまとの長いお付き合いです。
大切な入れ歯が患者さまのお口の中で、できる限り長く使っていただけるように、メンテナンスをさせていただきたいと思います。
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