笑った時に上の歯が見えない~ドイツ式入れ歯で治した症例~
笑った時に上の歯が見えない。
以前は見えていたのに、思いっきり笑わないと歯が見えない。
下の歯ばかりが目立つ。
と、感じていらっしゃる方へ。
原因として挙げられるのは2つ。
1つ目は、年齢を重ねて全体的に顔の肉が下がってしまったため。
解決方法としては、鏡を見ながら口角を上げ、口の周りの筋肉を鍛えるなど意識してみると良いと思います。
2つ目は、口の中にほとんど被せ物やブリッジが入っている場合。
歯の治療を繰り返しているうちに、元々のかみ合わせよりも歯の長さが短くなってしまい、歯が見えなくなってしまうことがあります。
これは、前歯だけが原因ではなく、奥歯を含めた全体的なバランスを整えるような対策が必要となります。
先日、治療にいらっしゃった40代男性。
全体的にブリッジや被せ物が多く、口を開いた時に上の前歯が唇で隠れてしまっており、下の前歯しか見えませんでした。
神経の治療をした弱い歯が多く、また欠損している歯も数本あったため、患者さまのご希望により、ドイツ式入れ歯、リーゲルテレスコープ義歯で治療をさせていただきました。
製作をお願いしたのは、Weber dental labor 石川太一さん。
完全なるオーダメイドのリーゲルテレスコープ義歯、今回の仕事に数百時間、集中して製作してくださいました。
リーゲルテレスコープ義歯は、歯にかぶせる内冠と、取り外しができるブリッジ(外冠)から構成されています。
外冠:入れ歯の中に鍵をかける部位があり、鍵を開くと外れて、閉めるとしっかりと固定されます。
金属は、コバルトクロム合金という、軽くても強度があり、体に安全な金属を使用しました。
上顎の部分についている金属(シュパルテ)は、厚みが0.3mm 口の中に入ると上顎と一体化し、違和感を感じることはほとんどありません。
シュパルテは、上顎の口蓋(硬い部分)を利用することができるため、支えている歯だけに負担をかけることなく、残っている歯を守ることができます。
元々素敵な方なのですが、治療後の笑顔は、口元が引き締まり、さらにカッコよくなりました。
笑った時に上の歯が見えない場合は、このように全体的にかみ合わせを上げると見えるようになります。
そして、かみ合わせを整えることで、口元の周りにしっかりと筋肉がつき、バランスが良くなると思います。
もし、全体的に被せ物やブリッジが入っており、笑った時に歯が見えず、かみ合わせのバランスが気になる方がいらっしゃいましたら、一度ご相談にいらしていただければと思います。
今回の治療方法、リーゲルテレスコープについて詳しくはこちらのページをご覧ください。
その他、入れ歯の治療例についてはこちらのページをご覧ください。
関連する記事
入れ歯のお悩みを動画で解決
YouTubeチャンネル「入れ歯のお悩み解決!稲葉歯科医院」では、実際に入れ歯を使っていただいている患者さまの感想や、入れ歯の構造や仕組みについてもわかりやすく動画で解説しております。
こちらのページで動画をカテゴリ別に掲載しておりますので、お探しの内容をぜひご覧ください。