前歯が4本ない場合の治療方法について
前歯が抜けてしまう原因
下の前歯が抜けてしまう原因として考えられるのは、
①歯槽膿漏により、歯がグラグラになって抜けてしまった。
②奥歯が先に抜けてしまい、前歯でしか噛み合わないので、負担が大きくなり抜けてしまった。
③事故により顔面を打ってしまい歯を失ってしまった。
④部分入れ歯の金具が前歯にかけてあり、歯を揺らしてしまい抜けてしまった。
などが挙げられます。
その中でも、①と③のように奥歯はあるが、前歯だけ失ってしまった場合における治療方法について4つお伝えいたします。
保険治療の部分入れ歯
失った歯の両脇の歯に金属の金具をかけて入れ歯を入れる方法です。
入れ歯を支えている両隣の歯に金具をかけて歯を入れますが、見た目に問題がある事、噛んだ時に、動いてしまうため、発音や咀嚼が上手にできないため、悩まされるケースとなります。
ロングブリッジ
失った4本分の歯を両脇の歯だけで支えるブリッジは、負担がかかりすぎるためお勧めできません。
なるべく多くの強い健康な歯を支えとして、力のバランスを分散させないと、将来的に全ての歯を失う可能性があります。
無理なブリッジにより、歯ごと抜けてしまうケースもあります。
インプラント
周りの歯を削らずに、失った歯の骨の中にインプラントを入れる事ができます。
残っている歯が健康で、両隣の歯を削りたくない、失った部分だけ歯を入れたい場合にお勧めの治療方法となります。
ドイツ式入れ歯コーヌスクローネ
残っている歯の状態が、すでにブリッジや被せ物など入っている場合、失った4本分の歯を全体で支えるような方法をお勧めしております。
少数の歯に負担をかけると、数年も経つと支えとした歯も失ってしまうリスクがあるからです。
※コーヌスクローネの外形
取り外しができるブリッジのような入れ歯、コーヌスクローネです。
※コーヌスクローネの内側
残っている歯は6本、内冠の上から取り外しが出来るブリッジ外冠を被せます。
ピンク色の部分があることで、歯だけではなく粘膜でもサポートできます。
また、連結固定をする事で、歯をできる限り横に動かさないため、歯の動揺を抑えることができます。
患者さまは、事故で下の前歯を失い、金具がついた部分入れ歯を入れていらっしゃり、不自由をされておりました。
コーヌスクローネの治療後は、見た目に自然で、何よりも発音がしやすく舌で触った感じが、以前の部分入れ歯に比べてツルツルで異物感がないとおっしゃっていただきました。
2020年に装着させていただき、現在4年が経過しておりますが、未だに1本も歯を失っておらず使っていただいております。
前歯は、発音にも見た目にも大切な場所です。
失ってしまったとしても、様々な方法により治療する事ができますので、悩まれている方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談いただきたいと思います。
治療内容について
治療内容
下あご、ドイツ式入れ歯コーヌスクローネ
抜歯、仮歯製作など含む
治療期間・回数
半年・8回
費用
下あごコーヌスクローネ¥2,800,000(税別)
(自由診療)
リスク・副作用
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
神経のない歯は割れる可能性があります。
今回の治療方法、コーヌスクローネ義歯について詳しくはこちらのページをご覧ください。
その他、入れ歯の治療例についてはこちらのページをご覧ください。
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