超高齢社会を迎えた日本におけるインプラントと入れ歯治療について
最近多くの学会において話題となるのが、高齢者に対するインプラントを含めた歯科治療についてです。
超高齢社会に突入した日本において、大変重要な話題となります。
65歳以上の人口が、全人口に対して7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢化社会」と呼ばれます。
高齢化率が高い国としては、スウェーデン、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカなどが挙げられますが、どの国よりも、日本の高齢化が早く、超高齢社会を迎え、他国の状況とは異なると把握しておいたほうが良いでしょう。
今後は介護を見据えてインプラントや歯科治療をする必要があります。
これまで、患者さまが大きなご病気をされたか、入院をされたことがあるか、どのようなお薬を飲まれているかを把握し、歯科治療を行うことが大切だと思います。
当院顧問の稲葉繁先生は、日本初となる、高齢者歯科学講座を1992年に設立し、日本歯科大学歯学部高齢者歯科学教授、日本老年学会理事を勤めて参り、いち早く超高齢社会を迎えた歯科治療に取り組んで参りました。
インプラントを行なったけれど、ケアができず、結果インプラントも残っていた天然歯を失ってしまうのは残念な事です。
患者さまの人生は、歯を失うことにより著しく制限されます。
高齢者の患者さまで、沢山の歯を失ってしまった場合どうしたら生活の質を向上させることができるのでしょうか?
そのような患者さまに、どのような治療がふさわしいのでしょうか?
インプラント治療、入れ歯を含めた全ての歯科治療に言えることだと思いますが、100%はありません。
インプラント治療には将来、インプラント体の脱落、アバットメントスクリュウの破折の危険性が必ず内在します。
テレスコープ義歯においても、年月の経過において、歯を失い、入れ歯が支えられなくなる場合もあります。
特に一生涯にわたる治療方法を希望される患者さまにお伝えさせていただきたいことは、お口の中の状態は常に一定ではなく変化するため、それは誰も予測できないということです。
そのようなことを考慮し、高齢者の方には、メンテナンスと修理が容易な方法を選択していただきたいと思います。
テレスコープ義歯は、取り外しができるため、歯のクリーニングやお手入れを比較的容易に行うことができます。
インプラントの上に被せる歯に対しても、テレスコープ義歯は対応できます。
昨今、ドイツにおいては、高齢者の患者さまに対して、取り外しができる治療方法が広まっており、日本においても今後そのような傾向にあると考えます。
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