部分入れ歯 奥歯2本を失った場合の治療方法〜インプラントか入れ歯か〜
奥歯2本失った場合の治療方法
奥歯を2本失い、インプラントか部分入れ歯にするか迷われている相談をいただくケースがあります。
患者さまが第一選択として考えられるのは、インプラントだと思いますが、すべての方にインプラントが適応できない場合もあります。
◎骨が薄くてインプラントができないと言われた。
◎骨粗鬆症のため、インプラントに高い費用を払ってもどのくらい持つか心配。
◎全身疾患などがあり、インプラントではない方法で治療をしたい。
◎インプラントが怖くてやりたくない方。
などの理由により、入れ歯をご検討される方も多くいらっしゃいます。
しかし、「金属の金具が見えたり、見た目に入れ歯だと気づかれるのは恥ずかしい・・・」
ということで、なかなか前向きになれなかったのではないでしょうか。
ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープのご紹介
稲葉歯科医院では、奥歯2本の部分入れ歯でお困りの患者さまへ、ドイツ式入れ歯『リーゲルテレスコープ』をおすすめしております。
リーゲルテレスコープの構造
リーゲルテレスコープ義歯は失った歯の手前2本から3本(神経のある強い歯)を利用することにより、入れ歯を支える仕組みになっています。
金具をかけた入れ歯に比べ、歯の軸方向に力が加わる構造となっているため、支えている歯をほとんど揺らさず、通常の入れ歯に比べると長持ちし、ドイツでは長い歴史ある入れ歯として広まっています。
ドイツでの活用方法
昨今ドイツでは、内側からリーゲルレバーという鍵の部分を加工できる方法が開発され、より目立たない部分に装置を組み込んでいます。
お口の中に入れると、入れ歯であることがほとんどわかりません。
内側の部分の鍵の開閉により、入れ歯を取り外しします。
リーゲルテレスコープは、患者さまが取り外しができる方法として、ドイツではインプラントの土台にも応用されている方法です。
簡単な入れ歯により、壊れてしまったら作り直しをすれば良いと思われるかもしれませんが、その時には土台となる歯を失ってしまう可能性もあります。
これ以上歯を失わないように将来を見据えた治療方法を選択される事をお勧めしたいと思います。
もちろん、長く使っていただく間には、細かな修理もあります。
支えている土台の歯がしっかりとしていれば、修理をしながら長く使っていただける方法だと思います。
治療したら終わりではなく、歯科衛生士、歯科技工士と共にメンテナンスをしながら、患者さまに使っていただくためのサポートをさせていただきたいと思います。
今回ご紹介をさせていただいている奥歯2本失った場合の治療方法や費用、期間、リスクについて記述させていただきます。
(失った歯の本数、部位によって異なる場合もあります。)
治療期間、費用、リスクについて
治療内容
ドイツ式入れ歯片側リーゲルテレスコープ
治療期間・回数
約4ヶ月・4~6回
費用
片側リーゲルテレスコープ120万円(税別)
(自由診療)
リスク・副作用
清掃を怠ると歯周病が起こることがあります。
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
神経のある強い歯である事が条件であり、神経がない場合は割れてしまう可能性があります。
奥歯を2本、もしくは3本失ってしまった場合の治療方法についてYouTubeチャンネルでもご紹介させて頂いておりますので、ご参考になさってください。
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