ドイツの学会、歯科技工所を訪れました〜林聡一先生〜
こんにちは。稲葉歯科医院、歯科医師の林聡一です。
先日、MEINE PRAXIS-MEINE ZUKUNFという学会に参加するためにドイツを訪れました。
私は高校を卒業してドイツのサッカーチームに2年間在籍していたということもあり、ドイツとは縁が深く度々訪れる機会があります。
今回は友人のAuer先生に紹介していただき、Peter G.Hofmann先生の技工所を見学させていただきました。
外観はドイツの一般的な家のような風貌をしています。
Hofmann先生はドイツの歯科技工士が受ける国家試験の内容を制作されたようで、リーゲルテレスコープの構造の問題を昨年出したとおっしゃっていました。
玄関を開けると早速待合室に連れて行っていただきました。
そこでコーヒーを入れていただき
「ここの職場は楽しみながら良いものを作るのがモットーであり、みんな家族のような存在だ。」
とおっしゃっていたのが印象的でした。
テレスコープシステムは、やはり、金属が軽く丈夫であることから、ゴールドはほとんど使わず、ステンレスやコバルトクロムを使用しているとのことでした。
また、デジタルを用いて削り出しでテレスコープを制作することも最近はよくあるともおっしゃっていました。
ドイツでは自分の歯を利用して長持ちするため、レジリエンツテレスコープの需要は非常に高いそうです。
見学している最中に、Auer先生も駆けつけていただき、自分の症例を見てもらったところ、1つ1つとても忠実で丁寧な仕事をしているね。と感想をいただきました。
また今度は、自分たちが日本に行って見学をさせていただきたいとおっしゃっていました。
私は今回ドイツの学会やラボの見学をさせていただき、ドイツの診療基準は日本に比べるととてもしっかりしているなと感じました。
例えば、歯の型取りをする道具も変形の少ないリムロックトレーを用いたり、どのような技工物も咬合器(噛み合わせの器械)に付着して仕事をしていたり・・・・
しかし、ドイツで行われている診療に負けていない!
と思うところも多々ありました。
入れ歯の外形であったり、テレスコープシステムの考え方であったり、自分が稲葉先生から教わっていることの方がどれも優れている!と実際に見学して感じました。
もっと私は臨床経験を積んで、稲葉先生やIPSGで学んでいることを、色々な先生とディスカッションを行いながら伝えていきたいなと強く思いました。
12/15(日)に開催される、IPSG Scientific Meeting〜学術大会〜にて、上下顎同時印象法によるシュトラックデンチャー、またリーゲルテレスコープについて講演をさせていただくことになりました。
今回のドイツ研修を通じて、いかに自分の勉強している環境が良いかを改めて感じ、今後患者さまに還元できるように努めてまいりたいと思います。
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