インプラントではなく、入れ歯を検討しています。(福岡県 45歳男性)
これまで差し歯と支えてた根元が完全にダメになり、インプラントの検討を、と勧められはしたものの、調べれば調べるほど、これまでの自分の歯と根元の状況を考えると、どうも長持ち出来るとは考えられません。
このままでは人前に出るのもおっくうになるし、食べられるモノも考えなくてはならないし…等々で、これがずっと続くのか…と、滅入ります。上は、数本の歯が残っており、骨隆起があるため入れ歯は難しいと以前言われたことがありますが、インプラントではなく、入れ歯を検討しています。下は前歯が残っている状態です。
A 入れ歯には限界があり、それを解決したいのであればインプラントにしてください。と言われている・・・ という方、いらっしゃると思います。
しかし、現実問題、ご自身の歯そして骨の状態や今後のことをを考えると、インプラント治療をしたとしても長く使えるとは思えない。と、薄々感じられている方も多いのではないでしょうか?
インプラントにはできなく、入れ歯にはできる利点は沢山あります。
①口元を自由に作ることができます
インプラントにはできなくて、入れ歯にはできること。一番の特徴は、口元を自由に作ることができることです。
歯を失うと、骨が吸収して、口元がへこみ、老けて見られることがあります。
インプラントは、骨が吸収し、凹んでしまった部位に入れるため、本来あるべき歯並びよりも内側に歯が並ぶため、内側からボリュームを出すことが難しいと思います。
入れ歯は、口元の内側からボリュームをだすことができるため、ほうれい線を目立たなくすることができます。
また、かみ合わせを整えることで口の周りの筋肉がしっかりと使われるため、バランスの良い、しっかりとした口元を取り戻すことができます。
②取り外しができること
取り外しができるということは、入れ歯の大きなメリットです。
なぜならば、一旦インプラントで治療を行うと、痛みがあったり炎症が起きたりしても取り外すことがなかなか難しいからです。
私たちのイメージからすると、取り外さなくとも良いというインプラントのイメージはまるで自分の歯のように感じますが、治療後の歯周のメンテナンスは通常の歯の何倍も大変です。
多くの歯を歯周病で失った方がインプラントをすることで、また同じことを繰り返してしまう可能性もあります。(インプラント周囲炎)
入れ歯はたとえ痛みが出たとしても、調整をすることで簡単に治療ができます。
③全身疾患をお持ちでも、安心して治療を受けていただけます。
患者さまからご相談をいただく中で、全身疾患として全身疾患を持っていらっしゃる方が多くいらっしゃいます。
しかし、患者さまの5年後10年後は誰も予測できません。
基本的には、当院ではインプラント治療は全身疾患がある方には、入れ歯をおすすめしています。
骨粗鬆症などもインプラント治療が制限されます。今は問題なくとも、長いスパンを考える必要もあると思います。
④外科的処置がありません
患者さまの中には、外科的治療が怖いと思われる方が少なからずいらっしゃいます。
インプラント治療に一歩踏み出すことができない方、骨が薄くてインプラントができないと言われた方、総入れ歯は、外科的な治療を伴ないません。
また、入れ歯を装着したまま、夜もお休みしていただけることから、ご自身の一部としてしっかり機能することができます。
入れ歯を作るために、骨隆起を削らなければいけない。と思われている方もいらっしゃると思いますが、当院の入れ歯を製作するにあたりデメリットにもならないので、そのままの状態で治療を進めることができるのでご安心ください。
数本の歯を抜かずに利用できる入れ歯について、こちらのページをご参考になさってください。
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