総インプラントを勧められましたが、不安です
近くの歯医者で現時点では抜歯が必要な歯は数本だが、今後悪化していくことを考慮し、全抜歯して総インプラントにすることを勧められました。
インプラント手術が不安で他の治療方法を探しています。貴院での治療について詳しく知りたいです。よろしくお願いいたします
A ⼤変不安なお気持ちのことと思います。
現時点では抜⻭が必要な⻭は数本だけれども、今後悪化してしまったら、⾻の量や密度が⾜りないため、インプラントができなくなるから。という理由で、今のうちに全抜⻭して総インプラントにしましょう、ということだと思います。
しかし、今後悪化することを考慮して全抜⻭というのは、あまりにもネガティブな⽅法だと思います。もちろん、⻭の状態にもよりますが、できるだけ悪化させないように今ある⻭を守る事を考える⽅が良いのではないでしょうか。
総インプラントがどれだけの期間持つのかはわかりません。天然の歯で起きてしまったことをまたインプラントで繰り返す可能性もあります。もし、インプラントがダメになってしまったら・・・その時は骨の状態が悪く、入れ歯をすすめられるのだと思います。
ドイツでは、総インプラントは推奨されていません。ドイツ⼈は丈夫で⻑持ちすることを⼀番に考え、次の⼀⼿⼆⼿を考える国⺠性があります。もう少し多くの⼟台がないと安⼼できないことがその理由です。
当院では、よほどでない限り抜歯を行いません
どのような状態であれ、ご自分の歯が一番です。本当に抜かなければいけないのか、セカンドオピニオンがあっても良いと思います。20年後、30年後どうなるのか予想する必要もあります。出来る限りご自分の歯を保つ方がいいと思います。
当院では、よほどでない限り抜歯を行いません。
ドイツ式入れ歯、テレスコープ義歯はメンテナンスをしながら、できる限り長く使っていただくことを目指しております。最初の設計の段階で、弱い歯は抜けることを想定して、あらかじめ修理ができるように予測する場合もあります。また、弱い歯であってもできるだけ保存したいと考えております。本当に抜かなければいけない状態なのか、無料相談も⾏っておりますので、よろしければご相談いただき、ご⾃分で納得されてから治療を進めて⾏かれた⽅が良いと思います。
残っている歯が少なくても活かすことができるレジリエンツテレスコープ
残念ながらすでに沢⼭の⻭を失ってしまった⽅にも、少ない本数でもご⾃分の⻭を利⽤できる、レジリエンツテレスコープという技術があります。当院で⼀番患者様から需要のある、ドイツの技術です。
⻭を失うと、⾻は吸収していきます。インプラントはどうしても⾻の厚みがある内側に⼊れるため、⼝元が痩せて⾒えてしまいます。
しかし、レジリエンツテレスコープは、床により内側からボリュームを出す事ができ、元々⻭があった場所に⻭列を並べる事ができるため、⼝元を⾃由に作る事が可能です。多くの患者様は、ほうれい線が⽬⽴たなくなり、⼝元を⼿で隠さなくても笑う事ができ、⾃信を持たれているように感じます。
レジリエンツテレスコープに関して、こちらに詳しく書いてありますので、よろしければご覧ください。
関連する記事
入れ歯のお悩みを動画で解決
YouTubeチャンネル「入れ歯のお悩み解決!稲葉歯科医院」では、実際に入れ歯を使っていただいている患者さまの感想や、入れ歯の構造や仕組みについてもわかりやすく動画で解説しております。
こちらのページで動画をカテゴリ別に掲載しておりますので、お探しの内容をぜひご覧ください。