40代女性の総入れ歯治療
患者さまによって、歯を失う原因は様々ですが、当院では30代から総入れ歯の患者さまがいらっしゃいます。
入れ歯=人生終わったと思われるのではなく、
入れ歯=笑顔になるためのツールと捉えていただきたいと思い、今回は当院で行なっている40代の総入れ歯治療についてお伝えしたいと思います。
若くして総入れ歯になる原因
- 幼少期より歯を磨く習慣がなく、歯周病により歯が抜けてしまった。
- 先天的に大人の歯が生えてこなかった。
- 若い時の審美歯科治療により、神経を抜いてしまう歯が多くあった。
- 摂食障害などにより、虫歯が増え、歯がすり減ってしまいボロボロになってしまった。
一例となりますが、歯を失う原因は人それぞれです。
今の状態というのは、悪くなることはあっても良くなることはありません。
起きてしまったことは、受け止めて、どこかで治療をするタイミングを見つけて欲しいと思います。
総入れ歯になるまで
総入れ歯になるまで、少数でも歯が残ってらっしゃる方がほとんどだと思います。
当院では、全ての歯を抜いてから総入れ歯にするのではなく、今現状の状態を保ちながら、即時義歯(抜歯と同時に入れ歯を入れる方法)の準備をさせていただいております。
総入れ歯になるまでは、心の準備も大切なため、全ての歯を失ったと同時に入れ歯が入るようにし、見た目や食事を取ることの回復を優先します。
具体的には、歯がある状態で、印象(型取り)を行い、模型上で歯を抜歯、先に入れ歯を作っておくため、実際の抜歯の時に歯がない状態を防ぐ事ができます。
初めての総入れ歯
抜歯を行い、即時義歯を入れる数日間が、全行程で一番辛い時期だとお伝えしております。
初めての総入れ歯となりますので、違和感は必ずあります。
まずは1週間そして1ヶ月が過ぎる頃には、だいぶ慣れて頂くこと事ができますので、良くなっていく治療の過程だと思って、どうか頑張っていただきたいと思います。
もちろん私達のサポートが必要ですので、いつでも頼っていただくようにお伝えしております。
40代の患者さまの例
当院顧問、稲葉繁先生が代表を務める研究会にて、稲葉歯科神田医院院長、林聡一先生が講師として実習を担当させていただいた患者さまです。
「歯の悩みは、私が20代の頃から、本当に大袈裟ではなく続いてました。
どこの歯科医院でも呆れられてしまうほど悪い状態でしたので、特に男性医師からは「インプラントしか手がないから予算的に厳しいとか出来ないなら治療がありません」と冷たく匙を投げられました。
何をやってても、人と話してても自分に自信がなく、虫歯もあるので口臭も気になり思うように言葉を発せられなくなり、HSDや社会不安障害という病気にもなり追い詰められました。
仕事は、接客や人に指導する立場のため避けては通れない会話が日々苦痛でしかありませんでした。
まだ今でも完全に克服はしていませんが、口臭が無くなっただけで、最近は人の目を見て会話が出来るようになりました!(普通の人なら当たり前ですが、私にはこれが出来ませんでした)
最初、林先生にも不快な想いをさせてしまったかもしれません。
人見知りではないのですが、どうしてもトラウマがあり男性医師の恐怖心から冷たい態度をしてしまったと、今思うと本当に申し訳ない気持ちです。
そんな私のために一生懸命話し掛けてくださり、安心して治療に通う事ができました。 セミナーはたくさんの先生方の中で受ける治療で私の不安障害が出ないといいのですが…。。それが心配です。
震えや赤面など症状が出ても気になさらないでください。
長々とすみません。セミナーは楽しみでもあり緊張もしますが、どうぞよろしくお願いいたします。」
完成した総入れ歯
抜歯後半年なので、まだ傷口が残っておりますが、無事に治療を終える事ができました。
治療前、治療後の正面のお写真
治療前治療後の横顔のお写真
患者様よりお礼の言葉をいただきました(^ ^)
「3日間ありがとうございました本当に違和感なく驚きです!
早速家族に見せましたら、全く分からないし、むしろ綺麗になったので驚いてます。
本当に良かったです。
私のために3日間、夜通しで義歯を作ってくださった先生方にもお礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
これから作ってくださった義歯を身体の一部として大切にしていきたいと思います。
お礼をしっかり伝えられなかったのが後悔です。ありがとうございました。」
完成後、患者さまがこれまで歯を失うまでに辿ってきた経緯、そして歯科治療への思いなどをたくさんお聞かせいただきました。
YouTubeチャンネルにて、公開させていただいております。
40代で総入れ歯となりましたが、人生終わりではなく始まりです。
美しい笑顔と、美味しい食事、そして人生を楽しんでいただきたいと思います!
当院における総入れ歯の治療内容について
治療内容
上下顎同時印象法による総入れ歯(シュトラックデンチャー)
※抜歯、仮歯製作など含む
治療期間・回数
半年・15回
費用
上下顎総入れ歯治療¥3,000,000(税別)
(自由診療)
リスク・副作用
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
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