磁石を使った入れ歯について〜エピテーゼへの応用〜
入れ歯が外れないように固定する方法の一つとして、磁石を使った入れ歯があります。
テレスコープ義歯発症の地、ドイツでは磁石の入れ歯はほとんど使われていないと思います。
しかし、ひとつだけ、steco社という磁石を用いた会社がありますのでご紹介させていただきます。
ドイツでは、エピテーゼという火傷や腫瘍、事故などで顔の一部を失った部分をカバーする技術が非常に進んでおります。
※steco社ホームページより
製作をするのは、歯科技工士であり、エピテーゼを専門に何年も勉強をし知識と技術を身につけます。
日本でも行われていますが、まだまだ進んでいないのが現状です。
私達歯科界がこれから注目すべき分野だと思います。
エピテーゼに磁石が応用されるのは素晴らしいと思います。
しかし、ドイツではテレスコープ義歯が広まっているために、一般的な入れ歯として磁石を用いることはありません。
これまでインプラントでも磁石を使った方法がありましたが、次第になくなりつつあります。
磁石は横にずらすと外れます。
歯ぎしりをする力は思いの外強いため、入れ歯を横にずらすと外れてしまうのです。
また、昨今、MRIによる検査が一般的となっておりますが、磁石を使った入れ歯を入れたまま検査を行うと非常に危険なため、磁石を用いた入れ歯を使っている方は、検査の前によく相談をしてからMRIを行うことが大切だと思います。
こちらも合わせて読んでいただければと思います。
▼磁石に頼らない入れ歯について。
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