英語スピーチ大会に間に合わせたい〜発音と美しさを取り戻したドイツ式テレスコープ義歯の12年後〜
ご相談内容|「英語の発音ができる歯にしたい」
患者様は50代の女性。2013年に当院へご来院されました。
来院のきっかけは、英語のスピーチ大会でした。
「それまでに歯をきちんと治して、発音ができるようになりたい」
「見た目にも自信を持って人前に立ちたい」
という強いご希望をお持ちでした。
スピーチ大会には外国の方も多く参加されるため、発音の明瞭さと口元の美しさの両立が重要なポイントでした。
来院時の状態|部分入れ歯が痛くて使えない
当時、上下ともに部分入れ歯をお使いでしたが、
• 歯ぐきが腫れている
• 痛みが強く、入れ歯を入れられない
• 会話や発音がしづらい
という状態でした。
「入れ歯は痛いもの」「我慢しながら使うもの」
そんな不安を強く感じていらっしゃいました。
治療方針|ドイツ式テレスコープ義歯による治療
患者様のご希望とお口の状態を丁寧に検討した結果、ドイツ式入れ歯テレスコープ義歯による治療をご提案しました。
上顎:レジリエンツテレスコープ
上顎では、残っている2本の歯を活かし、レジリエンツテレスコープを採用しました。
この方法は、歯と歯ぐきの両方で力を支える構造のため、
• 歯への負担を減らす
• 長期的に使いやすい
• 将来の変化にも対応しやすい
という特徴があります。
下顎:リーゲルテレスコープ
下顎は、7本の歯を利用し、ドイツ式入れ歯リーゲルテレスコープで治療を行いました。
リーゲルテレスコープは、
• 鍵をかけると、入れ歯がしっかり固定される
• 会話中に動かない
• 発音が安定しやすい
という点で、スピーチを控えた患者様にとって非常に適した治療法です。
治療後の変化|発音も見た目も自信に
治療後、患者様は
「歯がとてもきれいになった」
「発音も問題なくできる」
と大変喜んでくださいました。
実際にスピーチ大会に参加された際には、
外国の方は皆さんとてもきれいな口元をしていましたが、自分も負けずにきれいな歯で話すことができました。
と、嬉しいご報告をいただきました。
人前で話す自信を取り戻せたことが、治療の大きな成果だったと感じています。
治療から12年後の経過|作り替えず、使い続けられる入れ歯
現在、治療から12年が経過しています。

※口の中のご様子
上顎の経過

12年の間に上顎では歯を2本失いましたが、入れ歯を作り替えることなく修理を行い、現在は総入れ歯として継続使用されています。
下顎の経過

※下あごリーゲルテレスコープ、外冠

※リーゲルテレスコープ内冠
下顎は12年間、1本も歯を失うことなく、
当初のリーゲルテレスコープをそのままお使いいただいています。
ドイツ式入れ歯が長く使える理由
ドイツ式テレスコープ義歯の大きな特徴は、
• 残っている歯を守る設計
• 修理・調整・拡張が可能
• 年齢やお口の変化に対応できる
という点です。
「ダメになったら作り替える」のではなく、
育てながら長く使う入れ歯であることが、
12年という長期使用につながっています。
まとめ|人生の大切な場面を支える入れ歯治療

この症例は、
• 発音
• 見た目
• 長期的な安定性
すべてを大切にした治療例です。
入れ歯は、
「噛めればいい」「仕方なく使うもの」ではありません。
人生の大切な場面で、自信を持って笑い、話すための治療が可能です。
治療内容
上あごレジリエンツテレスコープ ドイツ式入れ歯
下あごリーゲルテレスコープ ドイツ式入れ歯
※抜歯、仮歯製作など含む
治療期間・回数
8ヶ月・15回
費用
上あご ¥1,050,000(税込)
下あご ¥2,565,000 (税込)
(自由診療)
2013年当時の治療費用となりますので、現在とは異なります。
リスク・副作用
年月の経過により骨が吸収する場合もあります。
清掃を怠ると、虫歯や歯周病になる可能性があります。
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流れ・ご案内
実際に先生と会って話を聞きたい。
自分にはどのような方法が合っているのか、治療方法や 期間、費用について具体的なお話を聞きたいという方には、入れ歯カウンセリングをお勧めしております。
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