「奥歯を失った場合の部分入れ歯」治療法3つをご紹介

今回は、奥歯を2本、もしくは3本失ってしまった場合の治療方法についてお話しします。

さまざまな治療方法があるなかで、
1.保険治療が適応するクラスプ義歯
2.柔らかい素材で見た目が目立たないシリコン義歯
3ドイツで開発されたテレスコープ義歯

についてご紹介しております。

「奥歯を失った場合の部分入れ歯」3つの治療法

保険治療が適応するクラスプ義歯

保険治療が適応するクラスプとは、部分入れ歯を支えるために、歯に引っ掛けて固定する金具のことを言います。保険治療が効くために、多くの方が使用されています。

しかし残念ながら、患者さまの中には、入れ歯が合わない、痛い。ということで、何度も調整に歯科医院へ来院し、半年毎に作り直しをするので、いつまでたっても治療が終わらないという方もいらっしゃいます。

なぜならば、入れ歯を支える歯は、作り直しをするごとに、歯は良くなっていくことはなく、クラスプで引っ掛けた歯は次第に緩んでしまい、抜けてしまいます。
クラスプは歯の軸の方向に力がかからないため、歯をくいを抜くような動き(前後にゆする)をさせてしまいます。

クラスプを歯に引っ掛けると、密着はしていますが、接着していないためグラグラと動きます。

入れ歯が動く→クラスプを引っ掛けている歯が揺すられる→将来的に歯を失ってしまう。

という経過をたどってしまいます。

柔らかい素材で見た目が目立たないシリコン義歯

そして、2つ目の方法は、クラスプがみえないようなシリコン義歯です。


やわらかい入れ歯は一見、よく見えますが、部分入れ歯に必要なレストがありません。

レストという言葉を初めて聞く方がほとんどだと思います。
レストは、入れ歯の沈み込みを防止する役割と、歯の軸方向に力を分散させる効果があります。もし、レストがなかったら、入れ歯はフカフカと上下に揺れてしまい、奥歯で噛み締めることができません。また、そのような上下に揺れす入れ歯を使うと、骨にも負担がかかり、徐々に骨が減ってしまう原因ともなるでしょう。


部分入れ歯に大切なのは、歯に引っ掛けるクラスプより、実はレストなのです。

シリコンのクラスプは、基本的には保険のクラスプと構造は変わらないため、歯を揺すってしまいます。

稲葉歯科では、クラスプの見えない入れ歯、やわらかい入れ歯はあまりおすすめしておりません。

ドイツで開発されたテレスコープ義歯

このような理由から、当院では3つ目の方法、残っている歯に負担をかけず、見た目にも入れ歯であることが気づかれない、ドイツで開発されたリーゲルテレスコープをお勧めしております。

リーゲルテレスコープは、テレスコープ義歯というドイツで開発された入れ歯の中の一つです。

リーゲル(Riegel)とはドイツ語で閂(カンヌキ)のことであり、これを維持装置として用いています。

入れ歯の中に小さな鍵がかかるようになっており、その開閉で着脱することができます。

鍵を開かない限りは、入れ歯は決して外れることがないため、取り外しができるブリッジのような感覚でお使いいただくことができます。

ドイツ式入れ歯は次のような方にお勧めします

・奥歯2本以上を失ってしまった場合
・インプラントができないと言われた方
・部分入れ歯の金具など、見た目が気になる方
・ブリッジの支えとなる歯が神経がない場合、または歯周病がある場合
・被せ物やブリッジなどがたくさん入っていて、不安に感じている方

奥歯のブリッジがダメになってしまうと、突然、3本分の歯を同時に失ってしまったという思いがけない状態になることがありますので、これまで歯があった方も、他人事ではないと思います。

動画のご紹介

YouTubeチャンネルでもお話をさせていただいております。

奥歯が割れてしまった、痛みがあるなどの症状が出た場合、動画をご参考にしていただき、それぞれのメリットデメリットを知った上で、ご自身に合った方法を選択していただきたいと思います。

今回の治療方法、リーゲルテレスコープについて詳しくはこちらのページをご覧ください。

リーゲルテレスコープとは

その他、入れ歯の治療例についてはこちらのページをご覧ください。

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筆者プロフィール

稲葉歯科医院 院長 稲葉由里子
稲葉歯科医院 院長
稲葉由里子
所属・資格
  • 医療法人社団秀峰会 理事長
  • IPSG包括歯科医療研究会 総務理事
  • Weber dental labor 代表
  • EPA ヨーロッパ補綴歯科学会 会員
  • ISOI国際インプラント学会 会員
  • 日本顎咬合学会 認定医
  • IPSG包括歯科医療研究会、テレスコープ義歯を含む全コース修了
患者さまへのメッセージ

入れ歯専門、女性歯科医師として沢山の方々の入れ歯治療に携わってまいりました。
これまでの経験を生かして、患者さまからいただいたご質問やお悩みにブログを通してお伝えしていきたいと思います。

口元は、人格やパーソナリティーまで変えてしまうほど大切な要素です。
笑顔は、あなただけではなく周りの方も幸せにする大きな力があります。

お一人で悩まず、まずはご提案をさせていただくことができればと思います。

さまざまなご質問にもお答えしておりますので、どうぞ遠慮なくご連絡いただきたいと思います。

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稲葉 由里子 先生

入れ歯でお悩みの方、またインプラントと迷っている方、
お一人で悩まず、まずはカウンセリングにいらっしゃいませんか?
患者様の状態に合わせてご相談をさせていただきます。

当院では、ドイツで開発されたテレスコープ義歯を専門としており、若い方を中心に幅広く治療をさせていただいております。
歯の悩みが消え、笑顔で過ごすことができれば、人生の楽しみが何倍も増え、人とのコミュニケーションもスムーズになるでしょう。

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