入れ歯ははずして寝た方がよいですか?
入れ歯ははずして寝た方がよいですか?それともはめたまま寝た方がよいですか?
A当院では、患者さまに入れ歯をはめたまま就寝されることをお勧めしております。
その理由は3つです。
①就寝中に災害が起きた時、入れ歯を置き忘れることがあるから。
東日本大震災、阪神淡路大震災の時など、入れ歯がなくなってしまい噛むことができなくなってしまった方が大勢いらっしゃいました。
②就寝中であっても、家族に歯がない状態を見せないため。
日本大学松戸歯学部と、ベルリン自由大学がそれぞれ行った興味深いアンケート調査があります
結果、ドイツと日本の患者さまの使用習慣だけ、大きな違いがありました。
就寝時の入れ歯の取り扱いでは、ドイツでは装着したままの者が63.6%、逆に日本では外して寝る者が76.4%と多かった。
という調査結果が出されました。
ドイツ人の多くは、昼間も夜間も入れ歯を装着しています。
これに対し日本では、ほとんどの方が 入れ歯を外して就寝しているということです。
夜はずしている姿を、夫や家族に見られたくないという理由で、ドイツの歯科医師は、夜はめたまま就寝するように指導しています。
安全な素材と、清潔な入れ歯であれば、入れ歯洗浄剤でクリーニングをするのは週に一度、一時間程度で済みます。夜外して一晩中つけておく必要はありません。
③口呼吸になることを防ぐため
口呼吸で就寝されるということは、口の中の細菌で汚れた唾液や食物を気管へ吸引してしまう原因ともなります。そうやって起きる肺炎を誤嚥性肺炎と言います。
また、この度の新型コロナウィルスの感染予防にも口ではなく鼻で呼吸することが非常に効果的です。
鼻呼吸をしていれば、鼻粘膜にウイルスが付着して、ウイルスの肺への侵入を防ぐことができます。
また、鼻呼吸では吸った空気が温められるため、気道や肺への負担を減らすこともできます。口呼吸をしていると、こういった防御機能が働かないため、吸い込んだウイルスが直接、気道や肺で増殖しやすいとも言われます。
このような、3つの理由により、当院では夜は入れ歯をはめたまま就寝されることをおすすめしております。
ドイツ人がはめている、夜外す必要がないテレスコープ義歯についてはこちらです。
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