保険の入れ歯と当院の入れ歯の違い
入れ歯は保険診療の範囲内で作ることも可能です。保険で作る入れ歯と、当院の入れ歯との違いについてお伝えしたいと思います。
歯科医師、歯科技工士の知識の違い
まず最初に、大きな違いは、入れ歯を専門に勉強してきた歯科医師、そして製作する歯科技工士の知識と技術の違いだと思います。保険では、技術の評価が低すぎ、きちんとした入れ歯を作ることができません。
当院はドイツ式入れ歯を専門としておりますが、その技術を習得するために、私達は沢山の専門的な知識を身につけてきました。できる限り、患者さまが当院の入れ歯を長く使っていただくために、あらゆる視点から設計をしております。
入れ歯の設計の違い
患者さまの歯の状態はみんな一緒ではありません。
骨の状態、神経があるかないか、歯の本数、位置などによってすべて違います。
保険治療では決められたルールの中でしか入れ歯を設計することができず、決してベストな設計ではないことを知っていただきたいと思います。
材質の違い
当院で提供させていただいている入れ歯はすべて、生体安定性の高い優れたものを利用しております。
入れ歯に関しても、質の高いレジンを使用しておりますが、保険の入れ歯は、柔らかいレジンで作られているため、食べ物やコーヒー、タバコの汚れを吸い、樹脂内部まで汚れや臭いが染み込み、口臭の原因になることがあります。
また、保険の人工歯は既製のプラスチック製で、天然歯のような固さや溝がないため、歯ぎしりすることが難しく、また見た目にも入れ歯だとわかりやすいです。
入れ歯製作に費やす時間の違い
保険の入れ歯は、できるだけコストを下げるために材料はなるべくリーズナブルなもので製作をします。
そのとき、入れ歯を製作する歯科技工士は患者さまの姿を見ることなく、流れ作業のように作ります。
当院の入れ歯は、製作時間は200時間を超えますが、患者さまの治療に毎回立会い、ひとつひとつ精密に合わせていきます。
かみ合わせのバランスを考えた入れ歯治療
保険の入れ歯は、かみ合わせを合わせるのに時間がかかりますが、当院の入れ歯は、患者さまが本来持っているかみ合わせのバランスを記録しピッタリと決めるため、左右が均等であり、一緒にかみ合うことができます。
かみ合わせは、患者さまが意識することは難しいため、咬合器という機械を用いてそれぞれの患者さまに最適なかみ合わせをご提供いたします。
将来的に見て、あなたの時間を守ることができます
「保険治療だから、合わなければ何度でも作り直せば良い」と思われるかもしれません。しかし、作り直すたびに、実はあなたの大切な時間も削られてしまっています。
合わない入れ歯の調整のために、何度でも通う必要もあるかもしれません。当院の入れ歯は、患者さまが歯の悩みのために不必要な時間を使わないように、計画をたて、正確さと確かな技術をご提供させていただいております。
保険の部分入れ歯 クラスプ義歯は、歯科先進国ドイツでは使われていません
現在、日本の保険で作られる部分入れ歯はクラスプという金属のバネを使ったものです。クラスプと歯は密着していますが、接着はしていません。
そのため入れ歯が動くと一緒に歯を動かしてしまい、ゆっくりと歯を抜いてしまう力が加わってしまいます。バネで歯を支えているため、口の中で入れ歯は常に動いてしまいます。
私たち歯科医師が歯を抜歯するとき、歯を横に揺らしてから歯を抜きますが、保険の入れ歯の場合、同じことをクラスプがして、歯が抜けていってしまうのです。
↑ 保険適用の部分入れ歯 クラスプ義歯。金属バネが歯に負担をかけ、見た目もよくありません
ドイツでは、クラスプによる治療方法はすでに歯科大学の授業から外され、歯のために良くない、古い方法とされています。
それでは、保険の入れ歯以外に、どのような入れ歯の種類があるのでしょうか?